柳沢敦は日本人ストライカーの一つの完成形だ
2009年4月23日
ドイツW杯の「QBK」で評価を下げた柳沢敦だが、彼は日本人ストライカーの一つの完成形だ。
Numberのコラム「柳沢敦 愛される理由。」は、元チームメイトの証言を紹介しつつ、日本を代表するストライカー・柳沢敦のプレースタイルとその魅力に迫っている。
「点を取るだけがFWじゃない」(柳沢敦)
「俺らのなかでヤナギのプレーを疑問に思うことなんてなかった。だって、シュートなのか、パスなのか、いつもベストの選択をしていたから」(本田泰人)
「裏を狙うためにヤナギは、常に動き出しをしますね。普通の選手ならボールが出てこなければ動き出しをやめますけど、ヤナギは何度でもやる。(中略)パサーとイメージを共有するだけでなく、パサーの考えを引き出してもくれる」(奥大介)
「今の日本代表のFWはドリブラーが多いし、中村俊輔という絶好のパサーがいるわけだから、動き出しという部分ではスペシャリストのヤナギがチームに加わることによって、攻撃の選択肢も増えてくるように思う」(本田泰人)
一部のファンの間では知られていることだが、過去日本代表で最も良い成績を残しているのは、「点を取るだけがFWじゃない」柳沢敦と「最前線のディフェンダー」鈴木隆行が2トップを組んで先発した試合だ。
2人が日本代表で先発2トップを組んだ試合は9試合あり、6勝3分と無敗を誇っている。しかも、日韓W杯の3試合(ベルギー、ロシア、チュニジア)を含め、対戦相手はパラグアイ、ユーゴスラビア、オーストラリア、ナイジェリア、コスタリカ、チュニジアと対アジアの試合は1つもなし。日本が世界と戦う上で、最も良い結果を残しているのが、柳沢・鈴木の2トップなのだ。
決定力不足を嘆く前に、絶対的なストライカーの不在を嘆く前に、与えられたコマの中でなにがベストの選択なのか、どんな戦い方が最も有効なのか、歴史から学び、考えることが大切だ。サッカーには、FWが点を取らなくてはいけないというルールはない。
【柳沢・鈴木先発2トップの全成績】
日本VSパラグアイ(2-0)(柳沢)
日本VSユーゴ(1-0)(稲本)
日本VSオーストラリア(3-0)(柳沢、服部、中山)
日本VSナイジェリア(2-2)(鈴木、柳沢)
日本VSコスタリカ(1-1)(明神)
日本VSベルギー(2-2)(鈴木、稲本)
日本VSロシア(1-0)(稲本)
日本VSチュニジア(2-0)(森島、中田)
日本VSチュニジア(1-0)(柳沢)
9試合 6勝3分 得点15 失点5 (柳沢4得点 鈴木2得点)
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柳沢敦 愛される理由。(Number)
関連:鈴木、柳沢の2トップは最強である(webarchive)


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