Jリーグが唐突に移籍金撤廃を決めた理由
2009年5月 8日
ライターの西部謙司氏は秋春制、移籍金撤廃といった日本協会が進める改革案が唐突且つ性急であり「底辺を固めずに高さに走れば、その弊害は思わぬところに出てくるのではないか」と批判する。
もっとも、日本サッカー界には「時期尚早という人は、100年経っても、時期尚早という」(川淵三郎)という言葉があり、チャレンジしなければ何も得られないのはピッチの中でのプレーと同様だ。
ただし、移籍金撤廃に関しては、契約の見直しが必要であることを考えれば一定期間の移行期間が必要なはずで、今季終了後の制度変更は確かに唐突だ。
今回のこの唐突な移籍金撤廃の裏には我那覇裁判の影響がある、という指摘がある。
我那覇裁判とは、川崎の我那覇和樹選手がJリーグからドーピングの疑いをかけられ処分をされたが、スポーツ仲裁裁判所によってドーピングはなかったという我那覇選手側の主張が認められ、名誉が回復された一件だ。
この件でJリーグは大恥をかいたと同時に、Jリーグの独自規定が世界に出たら通用しないというはっきりとした前例を作ってしまった。
Jリーグが性急に移籍金制度の撤廃を決めた背景には、国内の移籍制度について選手側に訴えられたらまだ同じ事が起きるのでは、という考えが影響を与えたのではないかといわれている。
我那覇裁判が国内移籍の移籍金撤廃にどこまで影響を与えたのか、正確なところは知るよしもないが、それが少なからず影響を与えたのだとすれば、Jリーグは自分で自分のクビを絞めた結果となる。
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改革の唐突さついて(西部謙司)
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