名将と呼ばれる人ほど、サッカーを「教えない」
2009年7月12日
今年6月、来日した世界的名将・フース・ヒディンク監督が「ナイキ・コーチング・フォーラム」で、日本の指導者たちに選手育成について語った。
その際、彼が挙げたポイントは第一に「なるべくボールを触れさせること」。ボールコントロールの技術は6~13歳までに教えることが必要で、その間にできるだけ多くボールに触らせること。
もう一つは「創造性を磨くこと」。創造性は選手自身が試行錯誤することで身に付いていくもので、その過程にコーチはあまり介入してはいけない。ユース世代で素晴らしい監督は「選手に模索させる」監督だとヒディンクは語っている。
同じく6月に出版芸術社から発売された「サッカー少年がみるみる育つ! 有名校・強豪チームの現場に学ぶ超効果的指導法」は、日本の有名校や強豪チームでの実践的な育成の現場を数多く見てきた著者が、その指導法のエッセンスを抽出した一冊だ。
著者の鈴木智之氏は、育成年代におけるいい指導者の共通点をこう挙げる。
「教えるのではなく、考えさせる。やらせてみて、見守る」
さらに育成年代の指導者に必要な要素を次のように指摘している。
「子供を育てる情熱があること。成長を待つ我慢ができること。成長へのヒントを与えてあげられること」
そして最後にこうまとめる。
「そこには『教える』という行為は存在しません。名将と呼ばれる人ほど、サッカーを『教えない』のです」

サッカー少年がみるみる育つ!
―有名校・強豪チームの現場に学ぶ超効果的指導法
《目次》
はじめに 指導者に必要な三つのこと
1・「考えてプレーする」選手の育て方
2・子供の能力を最大限に引き出す方法
3・試合の費用対効果を高める
4・オフ・ザ・ピッチの過ごし方で成長率が変わる
5・子供を伸ばす指導者・つぶす指導者
おわりに 10年後に大輪の花を
LINK
ヒディンク監督「育成の鍵は“模索させる”」 (スポナビ)
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