プレミアのビッグ4はカーリングカップへどう取り組んでいるか
2009年10月 9日

リーグ戦、ACL、ヤマザキナビスコカップ、天皇杯。Jリーグのクラブがチャレンジできるタイトルはこの4つ。今年は鹿島、川崎、名古屋、G大阪がこの4タイトルに挑戦しました。
ある程度の期間をかけて争われるタイトルとして、国内のカップ戦が2つあるというのは世界中を見渡してもかなり珍しいケース。特にヨーロッパの強豪国では、プレミアリーグ、UCL(あるいはEL)、カーリングカップ、FAカップと最大で4つのコンペティションへの参加が可能なイングランドぐらいでしょうか。
では、イングランドのいわゆる“ビッグ4”が国内のリーグカップであるカーリングカップへどう取り組んでいるかをまとめてみました。
まず、アーセナル。以下は9月のスケジュールです。
9/12 リーグ ● 2-4 マンチェスターC
9/16 UCL ○ 3-2 スタンダール
9/19 リーグ ○ 4-0 ウィガン
9/22 カーリング ○ 2-0 ウェストブロムウィッチ
9/26 リーグ ○ 1-0 フルアム
9/29 UCL ○ 2-0 オリンピアコス
18日間で6試合。3日に1試合は消化している計算になります。では、9/22のカーリングカップにどういうメンバーで出場していたかは以下の通り。
GK:☆シュチェスニィ
DF:☆ギルバート、☆センデロス、シルヴェストル、トラオレ(→☆バラジテ)、
MF:ウィルシャー、☆コクラン(→☆ランドール)、ラムジー、ギブス、
FW:☆スヌ(→☆ベラ)、☆ワット
☆は今シーズン公式戦初出場の選手(後述のクラブも同様)。出場14人の平均年齢はなんと20.1歳!ちなみにこのゲームは今シーズンのアーセナルにとって9試合目の公式戦でした。続いて、カーリングカップ直前に行われた9/19のリーグ戦出場メンバーは以下の通り。
GK:マンノーネ
DF:サニャ、ギャラス、ヴェルマーレン、クリシー、
MF:エブエ(→ベントナー)、ソング、セスク、ディアビー(→ラムジー)、
エドゥアルド(→ロシツキー)、
FW:ファン・ペルシー
また、直後に行われた9/26のリーグ戦出場メンバーは以下の通り。
GK:マンノーネ
DF:サニャ、ギャラス、ヴェルマーレン、クリシー、
MF:アルシャヴィン(→ロシツキー)、ソング、セスク、ディアビー、ベントナー
FW:ファン・ペルシー(→エブエ)
カーリングカップの出場メンバーで直前、直後のリーグ戦に出場したのはラムジーのみ。もちろん協会やリーグからの罰則はありません。
ただ、特筆すべきは日曜日のリーグ戦だった9/19の観客数が59103人だったのに対して、火曜日のカップ戦だった9/22の観客数も56592人。共に会場はエミレーツ。クラブの方針も勿論熟知した上でのこの人数。サポーターが決してカップ戦を軽視している訳ではないことがよくわかるデータではないでしょうか。
チェルシー、マンチェスターU、リヴァプールはいちいちメンバーを挙げていると、とてつもなく長くなってしまうので、簡潔なデータを以下に列挙します。なお、18日間で6試合というペースは3つのクラブとも、ほぼ一緒です。
【マンチェスターU】
9/23 カーリングカップ ウォルヴァーハンプトン戦出場メンバー
GK:☆クシュチャク
DF:G・ネヴィル、ブラウン、エヴァンス、ファビオ、
MF:キャリック、ギブソン、ナニ、☆ウェルベック(→☆キング)、
FW:オーウェン(→バレンシア)、☆マケーダ(→☆デ・ラート)
このゲームに出場した選手の中で
9/20のリーグ戦にスタメン出場した人数:0人 途中出場した人数:3人
9/26のリーグ戦にスタメン出場した人数:2人 途中出場した人数:2人
9/20のリーグ戦(ホーム)観客数:75066人
9/23のカップ戦(ホーム)観客数:51160人
【チェルシー】
9/23 カーリングカップ QPR戦出場メンバー
GK:☆イラーリオ
DF:☆P・フェレイラ、イヴァノヴィッチ、ハッチンソン(→テリー)、ベレッチ、
MF:☆ジルコフ、ミケル(→A・コール)、マルーダ(→ランパード)、☆J・コール、
FW:ボリーニ、カルー
このゲームに出場した選手の中で
9/20のリーグ戦にスタメン出場した人数:4人 途中出場した人数:3人
9/26のリーグ戦にスタメン出場した人数:5人 途中出場した人数:3人
9/20のリーグ戦(ホーム)観客数:41623人
9/23のカップ戦(ホーム)観客数:37781人
【リヴァプール】
9/22 カーリングカップ リーズ戦出場メンバー
GK:☆ジエゴ・カヴァリエリ
DF:デゲン(→ジョンソン)、キルギアコス、カラガー、ドッセーナ、
MF:F・アウレリオ、マスチェラーノ、☆スピアリング、リエラ、
バベル(→シュクルテル)、
FW:エンゴグ(→ジェラード)
このゲームに出場した選手の中で
9/19のリーグ戦にスタメン出場した人数:5人 途中出場した人数:3人
9/26のリーグ戦にスタメン出場した人数:5人 途中出場した人数:2人
※カーリングカップはアウェイ開催のため、観客数は省略
アーセナルほど極端ではないものの、3クラブとも明らかにメンバーを大量に入れ替えてカーリングカップに臨んでいます。
また、一部補足するとチェルシーで9/20、9/26と共にスタメン出場したテリー、A・コール、ランパードは9/23のカーリング途中出場組。同じくリヴァプールも9/19、9/26と共にスタメン出場したジョンソン、シュクルテル、ジェラードは9/22のカーリング途中出場組。しっかりローテーションを組んでいることがわかりますね。これもフットボールの在り方として成立していることは疑う余地もないでしょう。
その試合に臨むメンバーを決定できるのは最終的に監督のみ。だからこそ監督はその試合、ひいてはクラブの成績自体に対する責任を一手に負うため、クラブの中で最もクビになる可能性が高い訳で、そのリスクを抱えながら行っているメンバー選考という領域に、赤の他人が立ち入るというのはお門違いも甚だしいと思うのですが…
なお、今週のFoot!はプレミアリーグ特集。ビッグ4の問題点、その4クラブに迫る勢いのスパーズ、シティが抱える長所と短所などを粕谷秀樹さんがズバッと指摘して下さる予定です。お楽しみに!
土屋雅史(J SPORTS「Foot!」)
WORLD SOCCER NEWS「Foot!」
初回放送は毎週金曜23:00-24:00。
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