サッカーのクラブは絶対にツイッターを始めるべきです(1)
2009年10月10日

10月09日、マイコミ新書から「ツイッター 140文字が世界を変える」が発売された。
ツイッター(Twitter)は個々のユーザーが「つぶやき」を投稿し合うことでつながるコミュニケーションサービスだ。2006年7月にサービスが始まり、日本では2009年の春ごろから急速に広がりはじめた。
2009年8月の時点でサイト利用者(推定接触者)は193万人。前月比で2.2倍と利用者が急増中で、著名人の参加、企業のPRツール、ニュース媒体などの展開もあり、ブログやSNSに続くコミュニケーションツールとして大きな注目を集めている。
今回はそのツイッターの入門書となる「ツイッター 140文字が世界を変える」の著者・コグレマサトさんと編集者の田島孝二さんに、サポティスタ・岡田康宏が話を聞いた。

【日常の生活が変わるウェブサービス】
岡田:まずは簡単に「ツイッター」を紹介してもらっていいですか?
コグレ:ツイッターは140文字の文字数制限があるミニブログですね。基本的にはつぶやきを書いてつぶやきを読むだけのサービスなんですけど、自分が気になる人のツイッターをフォローするとフォローしている人のつぶやきが時間順にならんで一覧できるんです。
時系列で並んだつぶやきの一覧を「タイムライン」と言うのですが、そのタイムラインを追いながら、自分で書き込んだり、誰かの言葉に反応したり、そうやってコミュニケーションをとるツールです。チャットほどリアルタイムではないけれど、メールほど時間の感覚が空いているわけでもない、その中間くらいの位置付けになるサービスになります。
それぞれのユーザーのタイムラインは、誰をフォローするかによって、そこに並ぶつぶやきが変わってくるので、ユーザーごとにまったく違うタイムラインが出来上がるのがおもしろいところです。
また、つぶやきや返信だけではなく、ブログの更新情報を流している人もいますし、最新のニュースや欲しい情報を自動で流してくれるサービスも増えています。コミュニケーションツールとしてだけでなく、ネットサービスのプラットフォームとしても注目されているツールですね。
岡田:見えているタイムラインも人ぞれぞれだし、使い方も人それぞれ。ツイッターというのは、メールとか携帯電話とかと同じような情報をやり取りするためのプラットフォームなんですよね。
コグレ:そうですね。ただ、やっぱりツイッターの向こうには人がいて、人と人とが繋がっていくサービスなので、やはりメインはコミュニケーションツールということになるんでしょうね。
岡田:僕は5月頃から始めたんですけど、使ってみてmixiのとき以来、日常の生活が変わるようなウェブサービスだなと感じました。
コグレ:mixiの場合は、一般に大きく話題になったのは株式公開してからですよね。それまではIT系の人の間でしか話題になっていなかったのが、その頃を境に地元の友達もmixiの話をするようになった。ただ、最近はmixiで日記を書いている人はだいぶ減りました。これまでmixiで書いていた人たちが今、ツイッターに移動しているのかなと思います。

【ツイッターは幅広い層に広がっていく】
岡田:今、利用者が200万人ということは、ちょうどブレイク前夜的な感じですね。
田島:100万というのが1つの鍵で、そこでキャズムを超えてくるのでは、と思います。利用者がリテラシーの高い人たちばかりの間は本はあまりいらないんですよ。だけど、これから一般の人がどんどんやりはじめるようになると、始めてはみたけれどおもしろさが分からないという人が増えてくる。だから、これからユーザーが500万人、1000万人と増えていったときに、この本がツイッターを理解する手助けになればと思っています。
コグレ:アメブロさんにタレントさんが増えて、一般の人がたくさん参入してきたように、これからタレントさんやスポーツ選手が参入してくれば、ツイッターももっと広がっていくのかもしれませんね。
岡田:この間、メジャーリーグで試合中のツイッターの更新が禁止されたというニュースがありましたけど、日本では、まだ使っているスポーツ選手も少ないですからね。
コグレ:例えば、Jリーグの選手であれば、ブログに書くほどのことではないつぶやき、「今練習終わりました」とか、そういうことだけでもファンの人は親近感を持つようになると思うんですよね。ブログだと更新をチェックして読みに行けなければいけないから敷居が高いけれど、ツイッターだったらフォローしても良いかなという人はいるでしょう。ブログはファンの人しか読みに来ないけど、ツイッターなら幅広い層に広がっていくので、そこも魅力ですね。
【ウェブは手軽に多くの人が参入できる方向に進化している】
岡田:サッカー界では2002年のW杯以降、固定のファンは増えたけれど、そこから先にファンが広がっていかないというのが問題になっています。だから、ツイッターのようなサービスは上手に利用できたらいいですよね。サッカーファンはネットを普通に使いこなしている世代が多いのに、クラブやリーグを運営する側の人たちが全く対応できていないので、すごくいろいろなチャンスを逃しているんです。
田島:HTMLからブログになって、SNSになってツイッターになって、ウェブのサービスはどんどん楽な方に行っているんですよ。経済評論家の勝間和代さんは最近のセミナーで「ブログが難しいと感じる人はツイッターをやりましょう」と言っています。何年か前には、ホームページが難しい人はブログをやりましょうと言われたわけですが、今はブログよりツイッターです。ウェブはどんどん手軽に多くの人が参入できる方向にサービスが進化しているんです。
コグレ:ツイッターがアメリカでブレイクしたのも、オバマ氏が使い始めたとか、タレントとCNNがどちらか先に100万フォロワー達成するかで競争を始めたとか、その頃からマスメディアが取り上げ始めて、爆発的にユーザーが増えていったわけです。日本でも6月頃にホリエモンや藤田社長が始めて、勝間和代さんや広瀬香美さんが入ってきて一気に広がっていっています。
田島:サッカー選手でもツイッターをやる選手とか出てくるとおもしろいんですけどね。
コグレ:まずはクラブのオフィシャルでやってくれると嬉しいですね。ニュースリリースとか、今まではそこのサイトに見に行かないといけなかったんですけど、ツイッターで情報を流してもらえれば、知りたい情報がすぐにサポーターの手元に届くわけじゃないですか。情報発信の部分でツイッターを使ってもらえれば、サッカーに触れる人ももっと増えると思うんですよね。
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