毎試合100点満点評価、Jリーグの審判システム
2010年1月12日
Jリーグの審判システムや2009年シーズンの話題になった判定などについてわかりやすく解説されている本が発行された。
「サッカーを100倍楽しむための審判入門」
松崎康弘、日本サッカー協会審判委員長の著書である。
今回はその中からJリーグの審判システムについて興味深かった点を紹介したい。
・主審と副審は厳格に別れている
JFLからJ2に昇格する際に主審と副審に分かれる・主審と副審はランキングがある
副審は第1の副審がメインスタンド側と決まっている・プロフェッショナルレフェリー(旧名スペシャルレフェリー)の年俸は上場企業社員の2倍程度(※1100万円前後?)
1年契約の年俸制。固定給+出場給。
1試合当たりJ1主審12万円、副審6万円、J2主審6万円、副審3万円、JFL主審2万円、副審1万円。(第4の審判に関しては記載なし)・審判は毎試合100点満点中何点とズバリ評価されている
主審、副審それぞれに審判アセッサーが点数とコメントをつけている。主審
A 判定の的確さ、一貫性(40点満点)
・規則と精神の解釈と適用が的確で、かつ基準が一貫しているか(30点)
・アドバンテージの適用が的確か(10点)
B ゲームコントロール(30点満点)
・必要なときに警告、退場を出しているか(20点)
・態度は毅然としているか、公平か、シグナルや笛は明確か(10点)
C 体力、動き、ポジショニング(20点満点)
・スタミナ、スピードは十分か。必要なときに全速走しているか(10点)
D 副審との協力(10点満点)
これら全7項目にそれぞれ点数とコメントを付け、最後に全体的な感想として「主審へのアドバイス」が付記される。副審
・オフサイドの判定(30点)
・ポジショニングと動き(20点)
・主審との協力(20点)
・その他の判定(20点)
・シグナル(10点)
全体の評価としてコメントが付記される。・審判にも昇格降格がある
1月と8月に入替がある。2009年8月には前田拓也、小川直仁がJ2降格、岡部拓人、井上知大がJ1昇格した。・審判評価は一括管理されており、自分の評価はいつでも見れる。
・100点満点中80点以上で合格としている。
年平均85点以上ないとFIFAへ国際主審として推薦しない。
2009年で最も評価が高い人で90点近くあった。
2009年点数の高かった主審は西村雄一、岡田正義、吉田寿光、扇谷健司、高山啓義、東城穣、家本政明。
副審は相樂亨、手塚洋、岡野宇広、山口博司、八木あかね、宮島一代。・優秀主審賞、副審賞はアセスメント報告書50%、マッチコミッショナーの評価25%、選手投票25%で決められる。
・審判に関することはすべて密室で決められていると言うイメージを払拭する為にもっとオープンにしていきたいと思っている。
想像以上に厳密に点数化、ランク化されていたJリーグの審判システム。密室で決められているイメージを払拭するためにも審判の点数とランキングがオープンになればより納得する人も増えるのではないだろうか。
Jリーグの審判システムを実例を踏まえてわかりやすく説明している良書。審判になりたい人だけでなく、サッカー、Jリーグに関わる選手、スタッフ、サポーターが一読する価値があるだろう。
Link
サッカー:審判の役割について解説した書籍「サッカーを100倍楽しむための審判入門」が発売 (毎日新聞)
サッカーを100倍楽しむための審判入門 (FOOTBALL NIPPON)
(ニート鈴木)



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