日本ってそんなにネット後進国だっけ?
2010年3月 3日
昨日紹介した「スポーツナビ、記者会見での質問者を公開へ」の記事の続きです。
会見での質問者の名前を公表しては、という問題提起をしたライターの小澤一郎さんが引き続き、日本での取材事情について語っています。
簡単にまとめると、
・Jリーグはインターネットメディアを報道媒体として認めておらず取材は断っている。
・代表関連(サッカー協会)は一部ネット媒体も認めている。
・日本サッカー協会はemailアドレスを公開していない。
・スペインサッカー連盟は代表戦前になると取材受付専用ページをサイトのトップに置いている。
日本ってそんなにネット後進国だっけ? (Togetter)
小澤一郎(Ichiro Ozawa) (ichiroozawa) on Twitter(Twitter)
Jリーグのメディア戦略、インターネットメディアへの対応については、09年3月のサッカー批評(42)で元川悦子さんが記事にしています。その内容を以下に簡単にまとめます。
・プロ野球の取材は運動記者クラブ加盟社のみなのに対して、Jリーグはフリーと専門誌に門戸を開き、野球に比べればオープンな体制を敷いた。
・ネットメディアの取材に関しては90年代後半から議論になっており、運動記者クラブから強硬な反対意見がJリーグに来たこともあった。
・リクルートの「ISIZE」や電通などが出資した「スポーツナビゲーション」はパスの取得に対して熱心だったが、2002年にISIZEが閉鎖、スポナビは経営が立ちゆかなくなりYahoo!傘下に入ったことで、ネットメディアを認めるのは時期尚早との結論が出た。
・現在は、紙媒体を持ち報道機関と認められた会社がネットで情報発信するのはOK、あとはリーグから承認されたフリーランスの登録ライターに記事を依頼してカバーしてほしい。
・試合取材はリーグの管轄だが、練習取材や企画取材などはクラブ判断に任せられているので、インターネットでの申請もOKになる可能性がある。
・地方のJ2クラブなどは、Jリーグに昇格したことでJFL時代に比べて取材可能なメディアが減ってしまうなどの弊害が出ている。
・Jリーグ側は「ネット事業者で組合や記者クラブのようなモノを作って基準を設け、提示してくれれば話は早い」「新聞・雑誌といった既存メディアが納得するだけの理由があって、お互いにメリットのある形でなければ新しいメディアは認めにくい」と語っており、元川氏は、スポナビなどを軸にして横のネットワークを作る動きがあってもいいのでは、とまとめている。
ちなみに、先日、東アジア選手権のあとに、協会に抗議の電話とfaxが200件来た、というニュースがありましたが、これは電話とfaxというのがポイントです。メールがあればまた違ったことでしょう。
また、ネットでの取材受付についてですが、先日のJリーグキックオフカンファレンスでは、リーグに問い合わせると非公開の申し込みページが教えて貰え、そこから申し込みできたそうです。せっかくシステムがあるのになぜ非公開になっているのかはわかりません。
08年のJリーグ観戦者調査では、ファンの情報入手経路は、webが1位で以下、テレビ、新聞(一般紙)、携帯サイト、サッカー雑誌、スポーツ新聞の順に続いています。
Jリーグの主催試合以外ではネットメディアの取材も認められることがあり、例えば先日のテイクアクションFC対湘南OBの試合などは、サポティスタ名義でも取材が認められました(隣の席が東スポさんだった)。

サッカー批評(45)では「このままではいけない選手のメディア対応」という記事で、日本の選手の側の問題にも触れられています。こちらも興味のある方はどうぞ。
関連記事
nakata.netが「ソーシャルエンタテイメントメディア」に[09年12月11日]googleでJクラブを検索すると試合日程が表示される[09年06月20日]
プロと素人の垣根はプロが崩した![09年06月12日]





このエントリーのはてなブックマーク (-)についたコメント




