コラム

サッカー棚のある書店(3)「ブックファースト ルミネ新宿2店」

岡田康宏(サポティスタ)

「サッカー馬鹿につける薬」の製作中、編集の小杉さんと「本屋さんでサッカーの本が充実しているお店ってなかなかないよね」「そもそもスポーツ本の棚だって、しっかりしているところは意外と少ないんじゃない?」「書店の店員さんにはスポーツに興味のない人が結構多いんだよね」という話になった。

じゃあ、せっかくの機会だし「サッカー馬鹿につける薬」発売のキャンペーンをかねて、サッカー本をポップ付きで並べてくれる本屋さんを伺って、担当の方に直接話を聞いてみようか、ということで生まれたのがこの企画。
 
第3回目は、新宿の「ブックファースト ルミネ新宿2店」に行ってきました。

ルミネ新宿
http://www.lumine.ne.jp/shinjuku/index.html

ブックファースト ルミネ新宿2店
http://www.book1st.net/shops/tok_b11.html

お店は新宿駅南口の改札を出てすぐ、駅からそのまま繋がっている「ルミネ新宿2」の5階。同じフロアーにはカフェ、輸入家具屋、雑貨屋、2つ上の階には「ルミネ the よしもと」の劇場などが入っている。

「うちはお客様の層がはっきりしていて、若い方、とくに女性のお客様がすごく多いんですよ。ルミネに入っているお店自体が、若い女性の方向けのお店が多いですから。それから専門学校生のお客様も多いので、お店の中でアート系の本の占める割合は高いし、充実していると思います。あとは、コミックですね。一番売れ行きが良いのがコミックなので。文芸書だと普通の小説よりもサブカル寄りのもの、クイックジャパンの最新号が出ると1位になるような、そういった特徴があります」

と、お店の特徴を教えてくれたのはスポーツ(実用書)担当の春日井さん。

「新宿には他に大きな書店もありますし、品揃えの部分ではどうしても敵わない部分があると思うんですよ。ですから棚を作るときも、このお店の特徴を出す、ということをいつも考えています」



驚くべきことに「サッカー馬鹿につける薬」は、このお店のサッカー本売れ行き第1位だという!

「表紙がうちのお店にぴったりだと思いました。だって、めちゃめちゃサブカルじゃないですか。そこがすごくいいなって。私が読んでもおもしろいって思ったし、女の子でも、それほどサッカーに詳しくない人でも読めると思うし」

春日井さんは働き出してからはなかなか時間が取れなくなったが、以前はよくサッカーを見に行っていたそうだ。

「私は中田浩二選手とかと同い年なんですよ。すごくサッカー好きな友達がいて、小野伸二がすごい好きでそこからどんどん入り込んでいって。一緒に浦和レッズの試合を見に行ったり、中田浩二が好きで鹿島の試合を見に行ったり。みんな同世代の選手だったから親近感もあったんですよね。私は書店で働くようになってからなかなか時間が取れないので最近は見てないんですけど、一緒に見ていた友達は今サッカー関係の仕事に就いているんですよ」

同世代の選手のファンから入って、そのままサッカーにはまる女の子は結構多い。

「生で見るのはすごくいいなって見に行くたびに思いましたね。知らない選手でも、試合が終わって泣いていたら一緒に気持ちが入ってしまうし。テレビで見るのと生で見るのは全然違いますよね。浦和のサポーターは初めて見に行ったときはすごいびっくりして。全然知らなかったので、すごいなって思って」

見た目はいかにも「文化系」なのに、意外にも熱くサッカーを語る春日井さん。

実のところ、ここは普段僕がわりとよく利用するお店で、そこでしっかりと自分の本が売れている、というのはすごく嬉しかったし、普段サッカーの本をあまり読まないような人にも届くものを、という自分の意図や狙いがきちんと伝わっているというのを実感できたのも大きな収穫だった。

それにしても、1位って気持ちが良いよね。

サッカー棚のある書店(1)「紀伊國屋書店新宿本店」
サッカー棚のある書店(2)「書泉ブックマート」

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