サッカー棚のある書店(2)「書泉ブックマート」
岡田康宏(サポティスタ)
「サッカー馬鹿につける薬」の製作中、編集の小杉さんと「本屋さんでサッカーの本が充実しているお店ってなかなかないよね」「そもそスポーツ本の棚だって、しっかりしているところは意外と少ないんじゃない?」「書店の店員さんにはスポーツに興味のない人が結構多いんだよね」という話になった。
確かに本屋さんに行っても、サッカー/スポーツの棚は、わりと奥まったところにあったり、実用書の棚の中にひっそりと置いてあるだけのところも多い。サッカー関連の本自体は徐々に充実してきているとは思うけれど、やっぱり本は書店に並んでこそ。
ということで、せっかくの機会だし「サッカー馬鹿につける薬」発売のキャンペーンをかねて、サッカー本をポップ付きで並べてくれる本屋さんを伺って、担当の方に直接話を聞いてみようか、ということで生まれたのがこの企画。
第2回目は、神保町「書泉ブックマート」に行ってきました。店舗サイトの紹介文に「本の街神田神保町のコミック中心の趣味の書店」とある通り、「本の街」神保町の大型書店の中でも趣味性に富んだ品揃えが特徴。
■書泉ブックマート■
フロアはB1から4Fまでの5フロア。1Fから4Fには、コミック、アニメ、ライトノベルはもちろん、BL小説、同人誌、アイドル写真集、模型、フィギアなど、日本が世界に誇るオタク系コンテンツが盛りだくさん。スポーツのコーナーは、格闘技、車などとともに、入り口すぐの階段を下ったB1フロアにある。

海外サッカー誌を中心に雑誌のバックナンバーがずらりと並ぶサッカー棚。
まず棚を見て最初に目を引かれるのが、、担当の石倉さんも「勝負どころなので」という雑誌のバックナンバーだ。週刊のサッカーダイジェストにサッカーマガジン、同じくワールドのサッカーダイジェストにサッカーマガジン、ナンバー、サッカーai、サッカー批評、カルチョ2002、JFAnews……。様々な雑誌のバックナンバーがずらっと並んでいる。中でも、サッカーダイジェストは、80年代の「月刊」の時代のものまで。どの雑誌のバックナンバーがあるのか、詳しくは店舗サイトの「取扱いバックナンバー一覧」を参照のこと。
続いて、「サッカー馬鹿につける薬」のポップはこちら。

「これオモシロイよ! ←知人(TV Bros愛読者、サッカー興味ほとんどなし)の言葉です。」
「このコメントは、本当にそのまんまなんですよ。知り合いにブロスの愛読者がいて、これおもしろいんだよね、って。サッカーをあまり見ていない方でも分かりやすいかなと」
さらに、下のポップには「特にJサポーター必読の一冊です」。サッカーを知らない人が読んでもおもしろく、Jサポーターなら必読。この一見矛盾するような要素を見事に両立させている「サッカー馬鹿につける薬」は、まさにサッカー的なコラム集なのですよ(自画自賛!)。
それではここ、書泉ブックマートを訪れるお客さんはどういった層が中心なのだろう?
「サッカー大好きなお客さんが多くて、とにかくJリーグを見ているお客さんが多いんですよ。各サポーターの方々がいらっしゃっていて、とくに多いのはFC東京のサポーターの方ですね。もちろん海外サッカーに詳しい方もかなりいらっしゃるし。海外ものの雑誌なんかも良く出ますね」
このお店のサッカー担当は、お店に来てから5年、担当になってから4年の石倉さん。「Jリーグを愛しています!」というだけあって、サッカーには詳しい。
「うちは、目の肥えた方が多いので、専門的なのが売れますね。白水社さんのとかがよく売れたりするんですよ。サイモン・クーパーさんとか(岡田:サイモン・クーパーが売れる店って濃いですね)。倉敷さんの「実況席のサッカー論」
も売れましたね。山本アナの本
も。実況ものは反応がいいみたいですね(岡田:2人の対談本は先日伺った紀伊國屋本店でも好評でした)。新書もよく出ます。湯浅さんの「日本人はなぜシュートを打たないのか?」
とか(岡田:田嶋さんの「『言語技術』が日本のサッカーを変える」
とセットで読むと更におもしろいですよね)。えのきどさんの本
も売れましたね。原さんが帯を書いているんですよ(岡田:それ、サポティスタの本
と出版社も編集者も一緒です)。西部さんの「ヒロミズム」
もよく出ました(岡田:原さんは根強い人気ありますね)。ただ、最近はあまり東京の本が出ないんですよね(岡田:それはFC東京の成績が……)」
他にも高校サッカーものなどは根強いファンが多く、フットサルの技術本は売れるが、小中学生向けの教則本はあまり出ない、というのがここの売り場の特徴。Jリーグものだと、浦和も売れるけれど、やっぱり一番はFC東京ものだという(さすがホーム!)。それにしても石倉さんの口からは、次から次へ、著者と本の名前がすらすら出てくる。
「海外サッカーも旦那のお付き合いで見ますけど、好きなのはJリーグですね。好きなクラブはあるんですけど、常連さんとよく話もするので、いつの間にか、他のクラブのことも詳しくなってしまって」
これだけサッカー好き、それもJリーグ好きな担当さんがいれば常連が付くのも頷ける。入荷するときは私情は挟まないようにしているが、「スーパーさぶっ!!劇場」はつい多めに注文したくなるという。
「今は入れ替え戦がすごく気になっているんです。広島が最後に1点返したのがすごく大きいと思うんですけど……」
ちょうこの日は、入れ替え戦第1戦の翌日。その後は、入れ替え戦、オシム監督の容態、鹿島奇跡の逆転優勝、クラブワールドカップとサッカー談義に(お忙しいところ、つい話が長くなってしまい申し訳ありませんでした)。
しかし、やっぱりサッカーに詳しい担当さんがいるっていうのはいいものですね。さすがは本の街。他店とは一味違った濃いセレクトと雑誌のバックナンバーをお探しの際は、神田神保町の書泉ブックマート、B1サッカーコーナーへ。
サッカー棚のある書店(1)「紀伊國屋書店新宿本店」
サッカー棚のある書店(3)「ブックファースト ルミネ新宿2店」





















2日間 1週間