フローリングの材質とスチームクリーナー
フローリングをスチームクリーナーで清掃しても大丈夫?
フローリングをスチームクリーナーで清掃したいときに、気をつけなければいけないことはあるのでしょうか。
フローリングで使われている材質にはいろんなものがあります。一般的な家で使われているフローリング材にスチームクリーナーを使って清掃しても汚れやシミなどを取ることができます。
では、どんなフローリング素材でも大丈夫なのでしょうか。フローリングの材質によっては、スチームクリーナーを使っていいものと使ったらダメなものがあるので注意が必要です。どんな素材でもいいというわけではありません。
フローリングの素材別にスチームクリーナーの高温水蒸気を噴射しても良いものと悪いものを見ていきます。
一般的な合板のフローリング
合板のフローリングにスチームクリーナーを使って清掃しても大丈夫なのでしょうか。
合板のフローリングでスチームクリーナーを使用しても問題はありません。汚れやシミなどができているフローリングに高温の水蒸気を噴射して汚れを取ってもきれいに取れて、使用後には何の問題もありません。
無垢材を使用したフローリング
無垢財を使用した一枚板を並べていったフローリングの場合、スチームクリーナーで水蒸気を噴射して清掃しても大丈夫なのでしょうか。
無垢材の場合、使用して大丈夫な無垢材とダメな無垢材の2つのタイプがあります。
無垢材を使っているフローリングでもワックスかけをきちんと行っていれば、無垢材自体を傷つけることも無く、きれいなフローリングに清掃できます。
スチームクリーナーを使う時までの管理状態が大きく影響してくるだけで、日頃の手入れをきちんと行っていると、無垢材のフローリングに高温の水蒸気を噴射しても何の問題もありません。
ただし、フローリングの板に反りが出てくることはあります。この場合もスチームクリーナーを使ったからというものではなく、フローリングの管理状態に問題があるだけです。
毎日ごみやほこりを掃除機などで取り除いて、雑巾できれいに拭いていると、スチームクリーナーで清掃しても問題はなく、ほとんどメンテナンスをしていないようなフローリングの場合は、スチームクリーナーで高温の水蒸気を噴射することでそりが出たり色が変わったりします。
普段毎日手入れを行っているかどうかというのが大事で、スチームクリーナー自体の問題ではありません。
このように、普段からの手入れを行っていない場合は、無垢材でスチームクリーナーを使うとトラブルになる可能性があります。その場合は使用しないようにしましょう。その前に手入れを怠らないということが一番重要です。
フローリングにワックスが塗られている
フローリングの清掃をするときにワックスが塗られているような場合、色が白くなったり表面のワックスがはがれてしまって、がさがさになってしまったということをよく耳にします。
ワックスがかけられているフローリングにスチームクリーナーで高温の水蒸気を噴射するからこのような現象がおきているのでしょうか。
勘違いしている人が多いようなので、詳しく説明します。ワックスがかけられたフローリングに高温の水蒸気を噴射したから剥げるわけではありません。ワックスのやり方に問題があるだけです。
ワックスをかけるときに、きれいにごみやほこりなどを取ってからかけていると、高温の水蒸気を噴射してもワックスが剥げたり変色したりすることはありません。
ワックスをかける前の掃除がきちんとできていない状態だと、スチームクリーナーを使ったあとにトラブルが発生する可能性があります。毎日の手入れをきちんと行っていれば、何の問題もありません。
フローリングでスチームクリーナーは使えるの使えないの?
フローリングの材質が合板であろうが無垢の一枚板であろうと、材質の種類によりスチームクリーナーの使用するかしないかの判断にはあまり関係ありません。
クリーナーを使う前のフローリングのメンテナンス状態がどうなのかによって、フローリングが反ったり表面が色あせたりします。どの症状でも、無垢材や合板に関係なく起こりえる現象ではないでしょうか。
そう考えると、最終的には使う人がどのような手入れをしてきていて、大丈夫かどうかはそのときの使われ方次第で変わるだけです。
無垢材のフローリングの状態をよく見てから、使うかどうかを考えればいいだけで、はっきりとした仕様の可否は、使う人の今までのメンテナンスがどうなっているかが重要です。
毎日掃除機と雑巾がけをしていて、フローリングをきれいな状態で使っているような家では、スチームクリーナーを使って汚れなどをしっかりととっても大丈夫です。
フローリングにどんな材質を使っていても、スチームクリーナーを使うことはできますし、きれいに清掃できます。ワックスがはげてしまうような場合は、間違った使い方をしているので、クリーナーを使わないで軽く絞った雑巾などで清掃するように心がけてみましょう。