スチームクリーナーの使い道

スチームクリーナーを使う前に知っておく

スチームクリーナーを使ってみたいと思っていても、正しい使い方が解からなければ宝の持ち腐れになってしまいます。折角汚れ取りに最適なクリーナーを手に入れても、説明書を見てから使ってみようとするだけでは100%使いこなすことはできません。

独特の使い方があり、それさえ知っていればどんな汚れでも取ることができます。初めてスチームクリーナーを使うとき、間違えやすいのが1回目の水をそのまま吹きかけてしまうことです。

スチームクリーナーの説明書

1回目の水蒸気を吹きかけてしまうと、実際のところ水浸しになってしまうときがあります。これよくおきる現象です。この場合、スチームの温度が上がりきれないで吹きかけてしまう傾向があります。

汚れを取る以前に水でびしょびしょになってしまうケースがあります。そうならないようにするために、一旦クリーナーのお湯を捨ててからもう一度水を入れて沸騰させます。

2回目以上の水の場合は、水浸しになることも無くうまく汚れを落とせます。結構、間違えやすい使い方のミスによる失敗です。

最初の失敗で、スチームクリーナーは使えないとそのまま押入れの奥に直してしまうことがあります。もうひとつ注意しなければいけないのが、同じ箇所に長時間吹きかけていると普通にびしょびしょになります。

この2点を注意していれば、うまく使いこなすことができます。

高温の蒸気を吹きかけるだけで汚れは取れるの?

スチームクリーナーを使って汚れを落とすときに吹きかけてからそのままの状態で汚れが落ちるのでしょうか。

実際には、高温の蒸気を吹きかけるだけでは汚れが取れるだけではありません。高温の蒸気を吹きかけることで汚れが浮き上がっていき、その汚れをふき取らなけれいけません。

蒸気を吹きかけて布でふき取るという、一連の作業が正しい使い方です。

スチームクリーナーを車などで使う高圧洗浄機と同じように思っている人もいるかもしれませんが、仕組みがまったく違っていて、高圧洗浄機は水圧で汚れを吹き飛ばすので、汚れはどこかに吹き飛んでしまいます。

そのため洗浄した後にふき取る必要はありません。この点がスチームスキーマーとは全く考え方が違うので、勘違いしないようにしましょう。

使い方にはコツがある

クリーナーの使い方が解かったので、実際に使うときのコツを紹介します。高温の蒸気を吹きかけてから汚れをふき取るのが役目なので、その方法を知っていれば簡単に汚れを浮かせることができます。

では汚れを浮かせるコツを見ていきます。汚れに熱を通することで浮かせることができるので、まずは汚れに噴射する前にブラシなどでこすって浮かせやすくします。

実際に蒸気だけで落とせる汚れなのかを事前に判断しなけばいけません。洗剤を少し使ったほうがいい汚れではないかを、見極めることができるようになりましょう。このように、スチームクリーナーは熱で汚れを浮かせるために使うものです。

そのため、何でも汚れを落とせるというわけでは無いということも知っておく必要があります。ただ、汚れに対して事前に洗剤などを使って熱を通しやすくします。

その後に高温の蒸気を吹きかけて一気に取ることができます。特にコンロや風呂場の水あかなどでは、どの方法が一番汚れが取れやすいのかを経験することで判断できるようになります。

最初は、使い方が不慣れでうまく汚れを落とせないかもしれませんが、スチームクリーナーの特性を把握して使っているうちに、どんな汚れでもクリーナーで落とせるようになります。最終的にクリーナーだけに頼らないで、他のやり方と併用することがうまく使いこなす最大のコツになります。

洗剤は必要ないの?

スチームクリーナーを使って頑固な汚れを落としたいと思った場合、洗剤は必要ないのでしょうか。

スチームクリーナーを買ってから使ってみて、汚れが落ちないという意見をよく耳にします。スチームクリーナーを過信しないことも重要なことです。

汚れであれば、どんな汚れでもクリーナーだけで落とせるというのは間違いです。どんな万能のクリーナーでも限界があります。

許容範囲を超えるような汚れの場合は、洗剤で一度汚れをある程度落としてから使わないと効果がでません。そう考えると、使い方が必然的にわかってくるのではないでしょうか。

通常、手に油がついたときに少しの油であればお湯だけでも落ちますが、大量の油がついたときは洗剤で手を洗ってからお湯で流さないと落ちません。普通に考えればわかることですが、スチームクリーナーでも同じことが言えます。

スチームクリーナーでも洗剤を使わないで落とせる汚れと、使わないと落とせない汚れがあります。実際に、どの汚れが洗剤を必要とするのかは、何度かスチームクリーナーを使っていかなければわかりません。

この点を理解していれば、クリーナーを旨うまく使いこなすこともできますし、落ちない汚れはないと言えるのではないでしょうか。